
新規顧客の獲得や営業活動を効率化したいと考える企業にとって、テレアポ(電話アポイント)代行サービスの導入は注目されています。特に成果報酬型は、アポイントや商談が発生した場合のみ費用が発生するため、初期コストや無駄な固定費を抑えたい企業におすすめです。
しかし、サービスにはさまざまな課金体系や契約方法が存在し、どの会社を選ぶかが成果に大きく影響します。
この記事では、テレアポ代行会社の選び方や各課金形態の違い、成果を最大化するために確認すべきポイントを具体的に解説します。これから代行を検討される方はぜひご確認ください。
目次
成果報酬型の特徴と他課金形態
成果報酬型は新規アポイントや商談の獲得といった具体的な成果に対してだけ、報酬が発生する料金体系です。例えば「アポイント取得1件あたり○○円」といった明瞭な設定で費用計算されるのが特徴で、相場は1件あたり5,000円~30,000円前後となっています。
ほかの課金形態としては、作業件数や稼働時間に応じ費用が変動するコール課金型や固定報酬型があります。成果が確実に可視化され、予算超過のリスク回避にもつながることから、費用対効果の明確さを重視したい場合に適した選択肢となりますが、高単価なケースもあるため、自社の方針や案件にあわせて比較検討が重要です。
テレアポ代行の成果報酬型の特徴
テレアポ代行の成果報酬型は、「アポ取得費用以外は一切不要」という非常に明瞭な料金体系が魅力です。コールの回数やリスト数が増えても、アポイントが取れなかった場合は費用がかからないため、余計なコストを削減したい企業には大きなメリットが感じられます。
ただし、情報収集段階・名刺交換のみを希望の場合など、質の低い獲得も1件とカウントされてしまうケースや、獲得件数によっては想定予算を超えてしまう場合などがあるため、注意が必要です。
コール課金型
コール課金型はテレアポ代行の料金形態のひとつで、架電したリスト数(コール数)に対して費用が発生する形態です。1件あたり100円~300円程度が相場となっています。リストアップした対象企業に確実にコールしてもらえるため、単なるアポイント獲得だけでなく、担当者情報の取得やスクリーニング(条件に合致する顧客の選別)にも適しています。
ただし、実際のアポイント獲得がなかった場合でもコストは必ずかかるため、依頼会社を選ぶ際は、進捗が悪い場合はどれだけPDCAを回してくれるのか、結果に結びつける運用ノウハウや対応力があるのかを、必ず確認するようにしましょう。
スクリーニング目的や知名度のある商材を扱う場合、また休眠顧客の掘り起こしなどには特にマッチしやすく、“質より量”の営業アプローチをしたい企業に比較的おすすめできる方法です。
固定報酬型
固定報酬型は、アポイント獲得数や架電数に左右されず、あらかじめ設定された月額料金で依頼できる課金形態です。1か月あたり20万~50万円程が相場となっており、成果に関係なく一費用でサービスが受けられるため、予算オーバーのリスクを避けやすいのが強みです。
また、多くの場合コンサルティングや分析レポートといったサービスもプラン内に付帯することがあり、営業プロセスの改善や中長期的な顧客育成の観点からも効果的です。
一方で、契約期間が比較的長め(3か月以上など)に設定されることが多く、都度費用が発生するため、導入にあたっては経営方針や営業戦略とのマッチングが不可欠です。アポイントが取れなくても料金が発生する点も事前に理解しておきましょう。
明確な営業ノウハウ構築や長期改善を目指す法人やスタートアップ、あるいは営業活動全体を見直したい企業におすすめの方法となります。
おすすめの成果報酬型のテレアポ代行会社
成果報酬型のテレアポ代行業者を5社ご紹介します。価格帯や得意業種も企業によって異なるので、自社にあった企業を選定するようにしましょう。
- 料金やサービス概要は、2025年9月時点で公式ホームページに掲載されていた情報を基に紹介しております。
株式会社リノアーク

■概要
企業名/サービス名 | 株式会社リノアーク |
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URL | https://linoarc.co.jp/ |
初期費用や月額費用 | ナシ |
アポ獲得単価 | 10,000円/件~ |
特徴 | ・アポ取得費用以外は一切不要 ・決裁者や準決裁者へのアポ比率が高い ・質の低いアポイントへの保証がある |
アポプロ

■概要
企業名/サービス名 | 株式会社ディグロス/アポプロ |
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URL | https://dgloss.co.jp/tele-appointment/ |
初期費用や月額費用 | ナシ |
アポ獲得単価 | 10,000円~80,000円/件 |
特徴 | ・1か月単位で契約が可能 ・アポイントメント件数10件から利用可能 ・年間3,400以上のプロジェクト実績 |
株式会社アソウ・ヒューマニーセンターグループ

■概要
企業名/サービス名 | 株式会社アソウ・ヒューマニーセンターグループ |
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URL | https://ahc-net.co.jp/lp/telmarke/ |
初期費用や月額費用 | 不明 |
アポ獲得単価 | 15,000円/件~ |
特徴 | ・専属の担当がついてくれる ・週次でミーティングが実施される ・スタッフの勤務年数が長く、質の高さが期待できる |
株式会社エグゼクティブ

■概要
企業名/サービス名 | 株式会社エグゼクティブ |
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URL | https://www.executive.jp/ |
初期費用や月額費用 | 要問い合わせ |
アポ獲得単価 | 要問い合わせ |
特徴 | ・BtoB提案型商材に特化 ・アポイント獲得だけではなく営業活動全般に対応 ・契約継続率98% |
ルーツアウェイク株式会社

■概要
企業名/サービス名 | ルーツアウェイク株式会社 |
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URL | https://roots-awake.com/ |
初期費用や月額費用 | ナシ |
アポ獲得単価 | 10,000円/件~ |
特徴 | ・継続率99.2% ・リストの用意不要 ・月10,000円~導入可能 |
テレアポ代行会社を選ぶ際のポイント
テレアポ代行会社を選ぶ際には、成果に繋がる体制が整っているか、そして自社の商材に近い実績があるかどうかを重視しましょう。これらを確認することで、業務依頼の際にミスマッチや無駄な費用発生を避けることができ、担当者のサポート体制やアウトプットの質も判断しやすくなります。具体的には以下をポイントに確認するのがおすすめです。
通話音声データの提出の有無
通話音声データの提出が可能かどうかは、成果報酬型テレアポ代行を選ぶ際の大きなポイントです。音声データを通じ、どのようなトークでアポイントを獲得しているか把握しやすくなり、現場の会話内容や顧客ヒアリングの状況も確認できます。
その結果としてトークスクリプトやアプローチ手法の改善策を立てやすく、万が一のクレームなどにも素早い対応が期待できます。さらに、定期的に会社側でコール品質をチェックできるため、必要に応じて適切な指示出しや対策を講じることが可能です。
ただし、通話データの扱いには個人情報保護などの制約がつきまとうため、厳格なセキュリティ体制・管理方法を持つテレアポ代行会社を選定し、事前に情報管理の方法や契約範囲を細かく確認しておくことが欠かせません。
ターゲティングの精度の高さ
営業活動で良い成果が出せるかどうかは、ターゲティングの精度に大きく左右されます。特に成果報酬型の場合、“誰にアポを取るか”が成約率とコストの差に大きく影響します。
例えば、「情報システム部長×リモート課題あり」といったピンポイントな絞り込みで、本当に自社と親和性のある法人のみをリストアップ・テレアポ代行を実施してくれる企業であれば、最終的な成果にも繋がりやすいです。
テレアポ代行を選ぶときは件数だけでなく「どんな属性へアプローチしているか」「リスト内容や選定基準」もしっかりチェックして、精度の高い提案ができる会社かを見極めましょう。
自社の業界・業種の実績があるか
テレアポ代行の業界実績やノウハウは、商材ごとや法人の事業内容によって大きく異なります。自社の業界・業種あるいは近い分野で豊富な経験を持つ会社を選べば、ターゲット企業や担当者に応じたスクリプト作成やリストの精度向上が期待できます。
また、商材に専門知識や特別な業界用語が必要な場合、同じ課題や特性を持つ過去事例をもとにアプローチ戦略が立てやすくなり、効果的です。競合が多いBtoB商材の場合でも、過去の成功パターンや課題解決事例を応用して、効率よく商談につなげられるのが強みです。
会社選びの際は、商材ジャンルと実績例を必ず確認し、自社の目的や営業支援体制とマッチしているかを見極めるようにしましょう。
専任の営業担当がつくかどうか
専任の営業担当がつくかどうかは、テレアポ代行会社の質を見極める際の大切なポイントです。初期提案だけでなく、実際の業務運用を同じ担当者が一貫して行えば、現場状況の把握や細かな改善提案がしやすく、継続的な成果向上や業務効率化につながりやすくなります。反対に、担当者が頻繁に交代してしまう体制だと、伝達ミスや情報の引き継ぎ不足などによるロスが発生します。
トークスクリプトやコールスタッフの質の高さ
成果報酬型テレアポ代行で最も重要な要素のひとつは、トークスクリプトやコールスタッフの質です。単なる担当者割り当てでなく、顧客企業の業界やターゲットに合わせた最適なトーク内容・アプローチ法が求められます。経験豊富なコールスタッフであれば、電話口でのヒアリング力や断られた際の切り返し術など、状況に応じた柔軟なアクションが可能です。一度断られた顧客にも異なる切り口で再アプローチすることで、新たな案件につなげられる可能性も高まります。
逆に経験値の浅いスタッフばかりだと、相手の要望や課題把握が不十分になり、アポイントの質や成約への貢献度が下がってしまう傾向が出ます。コールスタッフの教育体制やスクリプト作成の運用体制にも注目して、信頼できる代行会社を選びましょう。
定期的に見直しや改善を実行してくれるか
テレアポ代行会社に依頼する際は、単なるアポイント獲得数だけでなく、売上目標の達成に向けてクライアント目線で今後の課題に対して見直しや改善を確実に行ってくれるかどうかを見極めることが重要です。
代行会社が定期的に運用状況を振り返り、トークスクリプトやリスト内容の改善などを積極的に提案実施してくれるなら、PDCAサイクルがしっかり回り、結果的にアポイントの「質」が高まります。その結果として成約率や顧客獲得数も向上しやすくなります。
まとめ|テレアポ代行を依頼する際は体制や得意業種を確認
本記事では、成果報酬型のテレアポ代行の特徴や、おすすめの企業、選定時のポイントをご紹介しました。
実際に依頼する際は、「自社の業界・業種の実績があるか」「しっかりと改善を図ってくれそうな体制か」「ターゲティングの精度の高さ」などを確認するようにしましょう。