ホームページ開設の効果と開設する前の準備方法

今回は、ホームページ開設に必要な準備とそれを実施する方法を紹介します。

ホームページを開設することで期待できる効果

企業が運用するホームページには、コーポレートサイト、リクルートサイト、サービスサイトなど、さまざまな種類があります。ホームページには、それぞれ次のような効果が期待できます。

コーポレートサイトで信頼度アップ

コーポレートサイトは、新規のお客さま、既存のお客さま、取引先、従業員、求職者など企業に関わる多くの人を対象に、会社案内や製品紹介を中心としたコンテンツで構成されるホームページです。ホームページで正しい企業情報や経営理念、商品・サービスなどを丁寧に伝え、こまめに更新することで、顧客や取引先からの信頼を得ることができます。

リクルートサイトでマッチした人材へアプローチ

ほとんどの新卒就職活動者や転職活動者が、会社研究を行う際の情報源として企業のホームページを活用しています。そのため、多くの企業がコーポレートサイトとは別に、求人に特化した就活者向けのリクルートサイトを開設するようになりました。リクルートサイトは、業務内容や待遇の紹介に加えて、社員の声や写真・動画などを掲載するなど企業の姿をオープンにすることで、社内の雰囲気が伝わり、自社にマッチした人材へアプローチする可能性をより高めます。

サービスサイトで集客やマーケティングを支援

サービスサイトを集客やマーケティングに活用することで、見込み顧客へのアプローチが可能になります。製品やサービスに興味がある人にターゲットを絞ったコンテンツを作成し、GoogleやYahoo!の検索結果に上位表示できれば、より多くの集客も見込めます。

ホームページを開設する前に準備すべき3つのもの

それでは、ホームページを開設するには、どうしたらいいのでしょうか？まずはホームページを開設するにあたって、必ず準備しなければならないものを解説します。

データを保管しておくための「サーバー」

サーバーとは、ホームページに掲載する画像や文章などのデータをネットワーク上で保管しておくためのスペースです。サーバーに表示したい画像や文章などのデータを保管しておき、リクエストが発生すると、サーバーはリクエストされたデータをユーザーに提供します。サーバーがなければ、ネットワーク上にホームページを作成することはできません。

ネットワーク上におけるアドレスとしての「ドメイン」

サーバーがスペースであるなら、ホームページがどこに存在するのかを示す情報、つまりアドレスにあたるのがドメインです。ドメインはURLの一部であり、「.com」や「.co.jp」「.net」などと組み合わせて表示されます。

ドメインの形式には、「サブドメイン」と「独自ドメイン」の2つがあります。サブドメインは、共有ドメイン、間借りドメインなどとも呼ばれ、レンタルサーバーや無料CMS（コンテンツ・マネジメント・システム）が所有しているURLの一部を間借りすることになります。サブドメインは簡単に設定できるのが特徴です。一方、独自ドメインとは、有料で取得するURLです。企業のホームページの場合は、公式ページであることを印象づけるためにも、短くて覚えやすく信頼性の高い独自ドメインとするほうがベターでしょう。

ホームページを構成するデータ

ホームページを閲覧するには、URLを指定することでWebブラウザがインターネット上のWebサーバーを探し出し、目的のホームページをコンピューターの画面上に表示します。これにより、ホームページのコンテンツを利用することができます。

サーバーとドメインはホームページを開設する上での土台となる部分ですが、それらに加えて、ホームページそのものを構成するデータも用意する必要があります。ホームページを構成するデータには、Webブラウザに文字を表示させるためのHTML形式のファイルと、文書の体裁やレイアウトを指定するCSS、それらによって表示される画像や動画・音声などのデータファイルがあります。

サーバーの契約方法

ホームページを開設・公開するためには、まずサーバーを準備します。サーバーを利用する場合、レンタルサーバーを契約するのが一般的な方法です。レンタルサーバーはかなり種類も多く、容量やサポートの有無などによって複数のプランが設けられ、月額数百円のものから数千円、数万円のものまで費用もさまざまです。その中から用途や予算を検討して、自社のホームページに合うものを選んで契約します。

ドメインの取得方法

サーバーが準備できたら、次はドメインを取得します。ドメインの取得・契約までの流れは、大きく次のようになります。

ドメインの種類を決める

まず、使用目的に応じてドメインの種類を選択します。「トップレベルドメイン」と呼ばれるドメイン名の「.」で区切られた文字列の一番右のラベル部分（「.jp」「.com」「.net」など）、および「セカンドレベルドメイン」と呼ばれる「.」で区切られた右から二番目の部分（「.co」など）から選択することができます。

取得したい文字列を決める

次にドメイン名の「.」で区切られた文字列の一番左の部分（「◯◯.com」や「△△.net」など、◯◯や△△にあたる箇所）の取得したい文字列（サードレベルドメイン）を決めます。企業の場合、公式ページであることを印象づけるためにも社名などを入れるとよいでしょう。

ただし、ドメインがすでに使用されていた場合は取得することができません。事前にドメイン名が空いているかを検索して、確認するようにしてください。

ドメインを取得する

検索で使用されていないことを確認した後は、ドメインを取得します。取得には、ドメイン管理会社（レジストラ・指定事業者）を利用して取得するか、レンタルサーバー会社（ドメイン再販業者）を介して取得する2つの方法があります。

ドメインの取得手続きを行う

ドメインの契約時には、次の情報を登録してドメイン取得の手続きをしなければなりません。

＜ドメイン契約時の登録情報＞

• 登録者の名前・住所・電話番号・メールアドレスなど契約者に関する情報の登録
• ドメイン登録者名・担当者の名前・所在地・電話番号・メールアドレスなどドメインに関する情報の登録

ドメインに関する情報は、その一部がデータベースを通じてインターネットで公開されるため、登録内容は慎重に決めることをおすすめします。また、取得したドメインは1年ごとに更新が必要で、更新料がかかります。年間数千円程度ですが、手続きを忘れて更新期限を過ぎると、ドメインが失効してしまうため注意が必要です。

ホームページのデータを準備する

サーバーの契約とドメインの取得・契約が済んだら、ホームページを構成するデータを作成します。そのためにまずやるべきことは、どんなホームページにするのか、コンセプトやターゲットを決定することです。

そして、その情報をもとに、ホームページ全体のデザインを作り、コンテンツを作成します。作成方法としては、主に次の4つがあります。

HTMLやCSSで制作

ホームページを記述するHTMLと、デザイン要素を切り離し文書の体裁やレイアウトを表現するCSSを基盤に、プログラミングを組んで一から制作します。HTMLを使ってホームページを作成するには、多くの手順が必要です。また、コードの入力や編集がスムーズに行えるように設計されている「HTMLエディター」を利用する方法もあります。

WordPressなどのCMSで制作

無料オープンソースCMSの「WordPress」などを利用して制作します。CMSとは、Webの知識がない方でも、簡単にホームページの更新や編集ができるシステムのことです。

ホームページ作成ツールで制作

ホームページ作成ツールを使って制作する方法もあります。専門知識がいらないため、初心者でも簡単にホームページを作ることができます。また、サーバー、ドメイン、ホームページのデータを1つのサービス内で作成・設定できるため、それぞれの情報を紐づけする作業なども不要です。

Web制作会社に外注

ホームページのデータを外部の制作会社に代行して制作してもらう方法です。社内に専門スキルを持つ方がいなくても開設・制作・公開が可能です。また、サーバーの契約やドメインの取得もあわせて代行してくれることもあります。ただし、ホームページの規模にもよりますが、数十万～数百万円の費用がかかります。

ホームページの開設には準備が必要

このようにホームページ開設までの道のりは長く、開設したことのない方にとってはスキルや予算不足の悩みも少なくありません。しかし、手順と方法を理解し、外注と内製をうまく切り分けることで、低コスト・短時間で準備を進めることも可能です。いずれにしても、事前の準備をしっかり整えてホームページの開設を目指していくことが大事です。

簡単にホームページを制作することができ、Web集客に便利な機能も多数そろえているのが、「Hirameki 7」のホームページ・LP制作ツールです。サブドメインの登録もサービス内で登録が可能。

また、豊富なデザインテンプレートと使いたいパーツを選択して組み合わせるだけで、プログラミング知識は不要でコードを書かずにオリジナルのホームページを制作することができます。ホームページ開設準備の一手として、まずは無料で体験してみてください。

「Hirameki 7」ホームページ・LP制作ツール