
キャンペーンやイベント、採用活動といった場面で「Webフォーム」の活用が欠かせなくなってきました。誰でも簡単に応募ができる仕組みは、ユーザーの離脱を防ぎ、会社やサービスへの信頼向上にもつながります。
本記事では具体的な作成方法やポイント、おすすめのツールまで「応募フォームの作成」に必要な情報を解説します。これから応募フォームを作成する方はぜひご確認ください。
目次
応募フォームとは?
応募フォームとは、キャンペーンや採用、イベントなどさまざまな「応募」の場面で、必要事項を収集するために利用するオンラインの入力画面のことです。電話やメールだけでやりとりする場合と比べて、フォーム内で自動的にデータを整理し、回答項目の一覧化もできるなど、現場の負担を軽減する機能が揃っています。
また、応募フォームはサイトに設置するだけで申し込みを受け付けられるようになり、運営の手間が大幅に減ります。応募者一人ひとりの入力内容を確認・管理できるため、イベント後のプレゼント送付や採用連絡などもスムーズです。
キャンペーンやイベント参加の応募フォーム
キャンペーンやイベント、セミナー、コンテストなどへのエントリーを集める際には、応募フォームが非常に役立ちます。フォームを活用することで、氏名やメールアドレス、住所、電話番号などの情報を過不足なく収集し、データを自動的に一覧化・管理することが可能です。
また利用目的にあったフォーム作成ツールを利用することで、作業時間の短縮と人的ミスの防止に繋がる点もメリットです。たとえば、季節ごとに実施するプレゼントキャンペーンの場合、フォームに入力された顧客情報を元に自動で当選者にメールを送信したり、発送用の資料を作成したりできる機能があります。セミナーやイベント受付も応募フォームの導入で受付業務の簡略化が実現します。
採用向けの応募フォーム
採用シーンでは、応募フォームは特に重要な役割を担います。採用担当者は希望職種や業務経験、連絡先情報など、候補者から取得したい情報が多岐にわたりますが、1件ずつ電話やメールでやりとりすると確認漏れやミスが発生しやすくなります。
採用向け応募フォームでは、事前に質問項目や必須項目を明確に設定できるため、記入漏れを防ぎつつ、必要な情報のみを簡単に収集が可能です。「希望職種」「業務経験」「希望勤務開始月」などは、選択式やチェックボックスなどを活用して、求職者の入力工数も削減できるように心がけましょう。
採用フォーム作成ツールの多くは、入力内容の自動送信メールや受付管理システムも搭載しているため、面接日程調整や面談結果の管理、採用通知の送信などが省力化できます。
応募フォームの作り方
応募フォームを作成する一般的な方法には主に2つあります。
ひとつは、コーディングで自作する方法で、この方法は知識と技術があれば、応募フォームの表示やデザイン、入力チェックなど細部までカスタマイズ・設定ができる点が魅力です。
もうひとつは、フォーム作成ツールを利用する方法で、これはWebマーケティング初心者やプログラミング知識のない方にもおすすめで、質問やアンケート、応募ページの作成まで簡単に進められます。ツールによってはテンプレートや自動送信、ユーザー管理など多様な機能が備わっており、登録して画面の案内通りに操作するだけでも完成度の高いフォーム作成が可能です。
コーディングで自作する
HTMLやCSSなど、Web制作の知識やスキルがある場合、応募フォームをコーディングで自作する方法があります。このやり方は独自性の高いフォームの設置やデザインの自由度が最大の魅力で、必要な質問項目やページ構成を細かく調整できます。フォーム画面に表示するユーザー項目やメールアドレスの入力欄、データ送信後の自動返信など、仕様に合わせたカスタマイズも自在です。
ただし、HTMLやCSSの記述やFTPなどでサーバーにアップロードする作業が必要なため、やや手間がかかります。
さらに、コーディング自作では、入力チェックやセキュリティ保護の仕組みも自分で用意する必要があり、情報漏洩を防ぐための知識も欠かせません。一方で、会社やサービスのデザインにあわせてフォームのテンプレートを変更したり、他のページとの連携機能を追加したりすることが容易になります。
ツール利用に比べて導入までの工程は多いですが、完成後は自社ポリシーや業務フローに完全に合った運営が可能です。
応募フォーム作成ツールを使用する
専門知識がない場合や、手軽さを重視したい場合は、応募フォーム作成ツールの活用がおすすめです。こうしたツールは、画面の案内に従って項目を選択・入力するだけで、すぐに応募フォームが出来上がります。テンプレートやデザインの豊富さ、確認画面や自動返信の設定、プライバシーポリシーや利用規約の表示、添付ファイル機能の有無など、ツールによって機能はさまざまなので目的に合ったツールを選ぶようにしましょう。
また、ツールを利用することで応募データの自動集計・分析・一元管理など、業務効率化の面でもメリットがあります。フォーム作成ツールの多くは、顧客対応やサポートが充実しており、初めての人にも安心して使えます。
無料で作成するならGoogleフォーム

Googleフォームは、Googleアカウントさえ持っていれば無料で始められるフォーム作成ツールです。メリットや注意点は以下が挙げられます。
▼メリット
- 「イベント出欠確認」や「就職申込書」などのテンプレートがあらかじめ用意されているため、時間をかけずに応募フォームを作成できる
- スマートフォン操作に対応
- 自動集計機能で、回答結果を簡単に確認することが可能
▼注意点
- 回答後の対応、情報管理には不向き
- タグ設置に対応していないため、コンバージョンの計測ができない
- デザインの柔軟性が低く、ひとめでGoogleフォームと分かってしまう
無料で使える分、柔軟性に欠ける部分はありますが「まずは費用をかけずに試してみたい」方にはおすすめのツールです。
情報を一元管理するならHirameki 7がおすすめ

Hirameki 7の「フォーム機能」は、専門知識不要で簡単に応募フォームを作成でき、かつ情報管理に便利な機能や継続的にアプローチするためのメール配信機能なども備わっているため、より効果的にツールを活用されたい方におすすめです。具体的には以下のような機能が、応募フォームの作成や関連する業務に役立ちます。
▼応募フォーム作成
- あらかじめ用意されたパーツを組み合わせるだけで完成
- キャンペーン用LPなどもあわせて作成可能
- レポート機能で回答内容や回答率を一覧で確認できる
- 回答上限数や受付期間を設定できる
▼関連する便利機能
これらの機能を最安月額800円(税別)~利用でき、14日間の無料トライアル期間も設けられているので使用感を事前に試すことも可能です。
応募フォームを作成する際の5つのポイント
応募フォーム作成で離脱を減らし、成果を最大化するためのポイントは次のようになります。
- 入力項目は最低限にする
- 住所などは自動入力に対応
- リアルタイムでエラーを表示
- 入力必須/任意かを明確に記載
- デバイスごとに最適化
これらのポイントを意識して設計・作成することで、申し込みから登録、完了までのユーザー体験が向上し、コンバージョン率アップに貢献します。
入力項目は最低限にする
応募フォームの入力項目が多すぎると、ユーザーは面倒に感じて途中で離脱しやすくなるので、フォームの項目数は可能な限り抑えましょう。たとえば、プレゼント送付が発生するイベントやキャンペーンなら、当選者のみに詳細情報を確認する方法にすることで、応募時の項目を削減できます。
また、連絡先を電話かメールアドレスのどちらかに絞るか、名前のふりがな記入が必須かどうかについても目的や方法に応じて検討しましょう。送信ボタンが表示されるまでを1画面で収めれば、入力作業がシンプルに見えて離脱防止にもつながります。
住所などは自動入力に対応
応募フォーム作成時には、自動入力できる項目を積極的に設定することで入力ミスを減らし、申し込み操作の負担も軽減できます。特に住所に関しては郵便番号を入力することで自動で都道府県や市区町村まで反映できるフォームを設けるとスムーズです。また、名前から自動的にふりがなを生成できる機能を活用すれば、応募者の手間も減ります。
自動入力機能付きの応募フォームはツールにも多く搭載されているため、応募データの正確性を高めたい場合や人為的な入力ミスを減らしたい場合におすすめです。
リアルタイムでエラーを表示する

入力エラーがある際にリアルタイムで分かるように設計するもポイントの1つです。すべての項目を入力後にまとめてエラーが表示されるフォームは、再入力する手間が増えてしまい、応募の途中離脱を招きやすくなります。
リアルタイムバリデーション(入力チェック)機能を搭載したツールを活用すれば、入力時に即時エラーを表示し、どの情報が不足しているか、メールアドレスや電話番号が間違っているかなどをその場で知らせることができます。ツールで応募フォームを作成する際は、こうしたリアルタイムエラー表示の有無を事前にチェックするのがおすすめです。
入力必須・任意かを明確に記載する
応募フォーム内では、どの入力項目が「必須」か「任意」かを視覚的に分かりやすく表示してください。たとえば必須項目には「必須」ラベルや色分け、チェックマークを使い、応募者が迷わず入力漏れなく進めるように画面に工夫を加えましょう。
これにより、ユーザー自身が送信ボタンを押す前に必要項目を確認・記載でき、ミスやエラーの発生を抑えることが可能です。明確な区分はスムーズな回答・応募を促進し、管理側としても後追い質問や確認作業が減り、運営業務の効率化にもつながります。
デバイスごとに最適化する
PC・スマートフォン・タブレットなど、どの端末からでもストレスなく応募できるようデバイスごとにフォームを最適化することが重要です。最近の応募フォーム作成ツールは基本的にレスポンシブ対応となっているため、特別な設定なしでも画面が自動調整されますが、項目やボタンなどが小さすぎたり入力しづらかったりしないか、事前に必ずチェックしておきましょう。
特にプレゼントキャンペーンやイベントはスマホからのアクセスが多いため、画面デザインや操作性、離脱率低減という観点でもデバイス対応の確認は不可欠です。
フォームツール利用を検討する際のポイント
採用フォームやアンケート、イベント受付などでフォーム作成ツールの導入を考える際には、実際の運用や管理がしやすいかどうか、備わっている機能の内容をしっかり確認しましょう。具体的には以下のようなポイントで検討するのがおすすめです。
直感的に使いやすいかを確認
フォーム作成ツールを選ぶときは、誰でも直感的に操作できるかどうかが大きな判断基準となります。画面が複雑だったり、設定が分かりにくかったりすると、入力項目追加やボタン配置変更など、ちょっとした修正が思うように進まない可能性があります。
ユーザーインターフェイスが分かりやすく、ドラッグ&ドロップやチェックボックスなどの簡単な操作でカスタマイズできるツールなら、初めて応募フォームを作る場合でも安心です。導入前に無料トライアルやデモ画面を活用し、自社の業務にどれくらい使いやすいかを実際に試しておくようにしましょう。
自動返信メールの機能があるか
フォームツールを選ぶ際、自動返信メールの機能が搭載されているかも事前に確認しておきましょう。応募者がフォームに必要事項を入力・送信した際、自動返信メールによってエントリー完了を案内すると安心感が生まれます。
これにより、応募者自身が入力内容やメールアドレス記載の正確性をその場で確認でき、誤入力や連絡ミスを防ぐことができます。また、運営側も受付状況を自動管理でき、問い合わせ対応の手間を削減できる点もメリットです。多くのフォーム作成サービスでは自動返信メールの本文編集・設定が可能ですが、念のため機能として備わっているかを確認するようにしましょう。
回答データを一元管理できるか
回答データをどのように管理できるかも確認すべきポイントのひとつです。
- 回答データ以外の情報も記録できるか
- フォーム以外から申し込みがあった際に一元管理できるか
- CSVダウンロード機能があるか
などを確認するようにしましょう。単に回答情報を集約するだけではなく、その後の運用面で役立つ管理機能が揃っていると業務の効率化にも繋げることができます。
ファイル添付機能の有無
採用やイベント応募フォームでは、履歴書や職務経歴書など資料のファイル添付が必要なシーンが多くあります。フォーム作成ツール選びの際は、ファイル(PDF、画像、Wordなど)をアップロードできる機能の有無を必ずチェックしましょう。また、ファイル容量や形式の制限がツールごとに異なるため、応募者側・運営側いずれも使いやすい仕様を選ぶことが重要です。
また添付されたファイルの管理をツール内でどのように行えるのかも確認しておくとより安心です。
通知機能やレポート機能など求める機能が揃っているか
応募が送信されるたびに通知が届く機能や、集計・分析などのレポート機能が充実しているかなど、求める機能が揃っているかどうかも重要です。通知機能が備わっていれば、1日に何度も管理画面を開かずに最新の状況を素早く把握できたり、見逃しを防いで素早く対応できるため、顧客満足度向上や問い合わせ対応の効率化にもつながります。
また、レポート機能があると、継続的に募集をかけていく際に改善点の洗い出しを行いやすくなり、より成果を最大化させることが可能です。
フォームツール選定時は、目的・目標にあわせて「どういった機能が必要か」を具体化したうえで、検討するようにしましょう。
まとめ:応募フォーム作成のコツ
応募フォームの作成には、各目的に応じた設計と、応募者が離脱しにくい導線・入力項目数の最適化が重要です。会社やイベント、採用など、用途ごとに必要なフォームの種類や必須項目、活用したい機能を明確にし、目的にかなった募集ページを作りましょう。
作成方法としては、HTMLなどで自作する方法と、フォーム作成ツールを活用する方法があります。特に初心者には操作がシンプルで直感的なフォーム作成ツールの活用がおすすめです。
フォームを作成する際は、
- 入力項目は最低限に絞る
- 自動入力やエラー表示でユーザビリティを上げる
- 項目欄に必須or任意を明記
- 申し込み完了までどのデバイスでも入力しやすい形にする
といったポイントを意識するようにしましょう。まずは無料ツールやテンプレートなど手軽な方法から、実際に自社やイベントに合った応募フォームの導入にチャレンジしてみてください。