顧客や会員に向けて効率よく情報を届けたい方に役立つマーケティング施策がメルマガ（メールマガジン）です。
しかし、メルマガ配信の効果を最大化するには、配信形式を正しく理解し、作り方や運用のコツを知ることが重要です。
この記事ではメルマガ作成の基礎から、効果を高めるためのコツまでをまとめて解説します。
目次
メルマガ作成の事前準備
高い成果を生むメルマガを配信するには、まず事前準備が重要です。事前に配信内容や目的を明確にしないとコンテンツの方向性があいまいになり、読者に対する訴求力が下がります。その他にも事前にターゲットやコンテンツを具体化したり、必要な資料やツールを整えたりしておくと、運用や改善がスムーズに進みます。本章ではメルマガ作成前に確認すべき4要素を解説します。
メルマガの目的を設定する
狙いたい効果を明確にするとメルマガの方向性が定まります。目標があいまいだと読者への配信内容が散漫になり、効果が出にくいです。例えば既存顧客からの売上を増やしたい場合はメルマガから割引クーポンを発行したり、キャンペーン情報を訴求するなどのコンテンツが考えられます。
目的を絞るほどコンテンツに筋が通りやすくなり、長期的な成果にもつながります。メルマガの配信頻度や本文デザイン、ターゲット層への訴求ポイントなども目的次第で変わります。目指す成果を明確にし、マーケティング施策の方向性をクリアにすると、読者に伝わりやすいメルマガを作成できるでしょう。
メルマガのターゲットを抑える
メルマガは漠然と多数に送っても興味を持ってもらいにくいです。自社サービスを分析したうえで、年齢や職業などを想定したターゲットペルソナを設定しましょう。すると、そのペルソナにアピールできる文章や画像のデザイン、商品紹介のポイントが絞れます。
実在の顧客をイメージしてニーズを把握するとそれに適したコンテンツを訴求でき、効率の高いマーケティングが可能になります。ターゲットを定めたメルマガは開封率を高めやすく、企業としての運営効率も上がります。
メルマガの形式を決める
メルマガの形式には文字主体の「テキストメール」と、画像やレイアウトを活用する「HTMLメール」があります。配信形式によって読者に与える印象は変わるため、配信の目的やターゲット、社内リソースにあわせて形式を決定すると運用しやすいです。例えば商品のイメージを強調したい場合HTMLメールが、簡単な情報伝達だけならテキストメールが効率的です。内容にあわせて配信形式を柔軟に選ぶと効果測定もしやすくなります。
HTML形式のメール作成の詳細はこちらの記事をご確認ください。HTMLメールの作成方法およびテンプレートが用意されているおすすめツールをまとめてご紹介します。
メルマガのコンテンツを作成する
配信の目的と読ませたいターゲット層が決まれば、具体的なメルマガの内容も定まりやすいです。前述の通り、既存顧客からの売上増が目的の場合、クーポン配布や新商品紹介といったコンテンツを組み込めます。さらに、年齢や職種などターゲット層の特徴を把握し、ターゲット層の目を引くデザインや文章をコンテンツに取り入れることも有効でしょう。
読者はメリットを感じれば購入やサービス利用へ進みやすくなります。メルマガの目的を考慮したうえで、読者の興味に応える内容を用意すると滞在時間やクリック数の向上も期待できます。適切なコンテンツを配信し続けることが、商品やサービスへのロイヤルティ向上につながるのです。
メルマガの本文を執筆する
事前に設定した目的やターゲットに沿って本文を組み立てます。開封してすぐ読者が魅力を感じるよう、文章の流れをシンプルに構成すると同時に、商品紹介やサービス案内で行動を促すときは、読者に迷いを与えない表現を意識するとよいでしょう。
メルマガの構成と各パーツ作成のポイント
全体の構成は件名、ヘッダー、リード文、本文、フッターの5つに大別されます。それぞれのパーツで意識すべきポイントを解説します。
- 件名：メールのタイトルとして読者がメルマガを読むかどうかを左右します。必要な情報を短くまとめて興味を引く工夫が必要です。一般的に冒頭15文字以内に重要な情報を入れることがおすすめです。
- ヘッダー：開封時に最初に目にするパーツのため、件名や、テーマなどを目立つように配置し読者の興味を引きましょう。
- リード文：本文へとつなぐ挨拶の役割です。読者のニーズに対するネタや、本文を簡潔にまとめた内容を盛り込むようにしましょう。
- 本文：読者に伝えたい情報を記載します。販売促進やイベント案内など読者の行動を促す目的でメルマガを配信する場合は、本文に商品購入ページやイベント申し込みページなどへのCTA（Call to Action）要素を盛り込みます。
- フッター：配信者の社名や担当者名、住所、問い合わせ先、メルマガを受信拒否できる旨（配信解除のリンクなど）を記載します。これらの内容は、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律（特定電子メール法）」において義務付けられているため必ず記載しましょう。
メルマガの構成を整えることで読者の混乱を防ぎ、マーケティング施策としての効果を高めやすくなります。
メルマガ配信前の確認・注意点
配信内容が完成しても、そのまま送るのは避けましょう。日時やターゲット、誤字脱字、リンクエラーの有無などを細かくチェックし、問題がないと判断してから送信に進むと安心です。メールのシステム設定や利用中のツールの機能を活用し、送信時のトラブルを減らすことも大切です。本章ではメルマガ配信にあたっての注意点を紹介します。
本配信前にテスト配信を実施する
本番前にテスト配信を行い、実際に読者が受信するレイアウトやリンク動作を確認します。
編集画面と実際のメールで異なる表示になる場合もあるため、スマートフォンやPCなど複数の端末でチェックすると安心です。誤字脱字や画像の表示、URLが誤っていないかなどを細かく点検し、想定するコンテンツが正しく機能しているかを把握します。テストにより問題点を早期に発見すれば、スムーズな運用を続けやすくなります。
配信解除の設定を確認する
読者が配信解除を望むときの手続きは、「特定電子メール法」で定められています。メルマガ本文に解除用URLや連絡先を提示し、誰でも簡単に操作できるようにすることが必須です。配信解除がわかりにくいと信頼を損ねる場合もあるので注意してください。
配信ツールの機能を活用すれば、解除依頼を受けた際に自動化した対応も可能です。わかりやすい手順を示すことで読者からの不満やトラブルを防ぎ、円滑にメルマガを運営できます。
メールの配信解除に関する詳細は、こちらの記事をご確認ください。
メルマガの成果を高めるためのコツ
内容や配信頻度、タイトルの付け方など複数のポイントを最適化することでメルマガの成果は大きく変わります。さらに読者の興味を考慮し、常に改善を心がけると長期的な信頼獲得にもつながります。
読者の目を引くタイトルを作成する
メルマガのタイトルは非常に重要です。配信されたメルマガが読者に読まれるために、読者の興味を引く件名を作成しましょう。メールの一覧画面でタイトルが省略されることもあるため、要点は最初の15字以内に入れたり、タイトルが長くなりすぎないよう30字前後でまとめたりすることが重要です。
また、メルマガは件名を確認してその場で開かれなければ、後で開かれることもなく放置されてしまう傾向にあります。そのためコンテンツによっては「今この瞬間に読む必要がある」と感じてもらうことが重要です。「開催まであと2日」など確認したその瞬間に開いてもらえるように、件名に時間を意識させる文を入れるのも有効です。
独自のコンテンツを取り入れる
メルマガに自社ならではの独自性のあるコンテンツを取り入れることもコツの一つです。
- 社内のよくある質問を事例化
- 最新データで信頼度向上
- 自社の専門性を取り入れた視点でオリジナリティを演出
など会社で長年蓄積したノウハウやアンケート結果を解説し、自社ならではの魅力を伝えましょう。コンテンツにオリジナリティを感じた読者は「この企業のメルマガは読んでおきたい」と考えてくれます。結果メルマガの効果が高まるのはもちろん、企業へのロイヤルティが向上にもつながります。
配信後の効果測定・改善を実施する
メルマガの配信後も、開封率やクリック率などを分析し、得られたデータをもとに次回の内容を改良します。
作りっぱなしのメールを配信し続けることではなく改善を続けることでメルマガのクオリティを高め、各ターゲット層に合うコンテンツを的確に届けられます。たとえばタイトルを変更して開封率が向上すれば、次の配信でも同様のワード選びを試すなどPDCA※を回す工夫が可能です。継続的な最適化によって、メルマガ全体の成果が高まりやすくなります。
- Plan（計画）、Do（実行）、Check（評価）、Action（改善）の頭文字をとった言葉で、業務や品質の改善を目的としたフレームワークです。
開封率やクリック率以外にもメルマガの効果を図るにはさまざまな数値があります。ツールを活用し、効率よく数値をまとめることも可能です。メルマガの効果測定の詳細はこちらの記事をご確認ください。
初めてメルマガを運用される方にはメール配信のためのツール活用がおすすめです。配信の効果を見える化できるのはもちろんHTMLメールのテンプレートが用意されているため、メルマガの運用リソースを大きく減らすことができます。
Hirameki 7のメール配信機能は、各指標を計測することができるプラットフォームです。
あらかじめ用意されたテンプレートを基に簡単にHTMLメールを作成でき、Hirameki 7のフォーム機能を活用すれば、コンバージョン計測もHirameki 7内で完結することができます。
また月額800円（税別）で月1,000通のメルマガ配信が可能で、安価に開始することができます。14日の無料トライアルも用意しているので、まずは詳細を以下からご確認ください。
まとめ：作成方法とコツを抑えて成果を上げるメルマガを配信しよう
ここまでメルマガの作り方や注意点を説明しました。作成方法をおさえつつ、自社の商品やサービスの魅力が伝わるコンテンツを配信すると効果的です。配信後は測定・分析を重ねて改善し、読者にとって価値あるメルマガを育てていきましょう。
次のアクションを起こすことで、成果をさらに伸ばすチャンスが広がりますので、改善を続けることで高い効果を期待できます。ぜひ、この記事を参考にメルマガ施策を開始してみてください。
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