
セミナーを開催しても新規参加者がなかなか集まらない、と悩む担当者の方は多いです。そこで本記事では、集客効果を高めるための具体的な方法や活用ポイントを解説します。
これからセミナー集客をはじめる方や、成果をあげた方はぜひご確認ください。
目次
セミナーの集客方法7選
セミナーの集客はさまざまな方法があります。予算やアプローチ先が既存・新規顧客どちらなのか、集客目標数は何件なのかなど、条件や目標によって適切なアプローチ方法は変わってきます。今回は主な集客方法を7つご紹介します。特徴を理解した上で、適切な方法を選択するようにしましょう。
自社ホームページやSNSで告知
自社サイトやSNSでの告知は、認知度の高いユーザーを効率的に参加へ誘導できます。掲載やランディングページの作成も費用を抑えながら取り組みやすく、スピード感を持って告知が可能です。また、SNSはフォロワー数が一定数いることが必須にはなりますが、他施策と違い費用をかけずに多くの見込み顧客にリーチすることができ、拡散される可能性もあり、さらにリーチ数を増やすことができます。
自社サイト・SNS共に、自社やセミナーに興味をすでに持っている可能性が高い方にアプローチすることができる点もメリットのひとつです。
セミナー関連のメディアや告知サイトに掲載
セミナー情報の告知ができるサイトに掲載すると、興味を持つユーザーが検索して見つけやすくなります。無料掲載が可能なサイトも多く、企業にとって費用面の負担が少ない点が魅力です。特定のカテゴリや日程で絞った人に向けて告知できるため、新規顧客へのリーチも期待できます。
まずは無料のサイトに掲載してみて、効果や成果を踏まえて有料掲載の検討を行うのがおすすめです。おすすめのサイトは次のセクションでご紹介しているのであわせてご確認ください。
メルマガ配信
既存顧客やリードに向けてメルマガで告知するのもひとつの手法です。リスト数や配信先の条件にもよりますが、参加見込みの高い人に一斉にアプローチができるのがメリットです。
参加率を高めるためには、「思わず開封したくなるような魅力的な件名」「シンプルで分かりやすい本文での訴求」などが大切です。ほかにも属性ごとに訴求軸を変えたり、配信時間は月曜日の朝や金曜日の夜など忙しい時間帯を避けるなど、さまざまな工夫を行うことで成果を最大化できます。
メルマガの作り方のコツについては、以下記事でご紹介しているのであわせてご確認ください。

また、セミナーを定期的に実施しメルマガ配信を集客手法とするのであれば、プラットフォーム「Hirameki 7」の導入がおすすめです。メルマガ配信機能だけではなく、セミナー申し込み用のフォーム作成や、顧客管理をワンツールで行うことができます。14日間の無料トライアル期間を設けているのでぜひお試しください。
リスティング・SNS広告
GoogleやYahoo!などの検索結果に表示されるリスティング広告や、FacebookやXなどのSNSに表示されるSNS広告は、新規顧客の集客に効果的です。リスティング広告は「○○ セミナー」等のキーワードで検索しているユーザーに広告訴求ができ、ニーズが顕在化しているのでお申し込みに繋がりやすいです。
SNS広告に関しては、とりわけ、BtoBのセミナー集客ではFacebook(Meta)広告との相性がよく、業界や興味関心などで配信先を設定できたり、Facebook内で申し込みまで完結できる「リード獲得広告」を配信できたりするなど、認知だけではなく獲得までつなげやすい配信手法です。
広告費がかかるものの、過去に接点のない見込み顧客に幅広くアプローチすることができます。ただし、広告の最適化(より成果を出す)にはある程度の予算や期間を要するため、単発・短期間で成果を出したい場合には、思うように成果が出ない可能性もあるので注意が必要です。
プレスリリース
プレスリリースは、PR TIMESなどの配信サービスに掲載し、メディアやユーザーに向けてセミナーを広く広報できる手法です。プレスリリースを配信することで、実際の参加者だけでなくメディア関係者から注目してもらう機会が増えます。
プレスリリースから直接申し込みが入るケースももちろんありますが、セミナー自体の認知向上がメインとなるので、開催日が確定したなるべく早いタイミングでプレスリリースを行うようにしましょう。
DM・FAX
既存顧客に向けた案内には、DM(郵送ハガキ)やFAXの利用も効果的で、比較的コストを抑えながらまとめて多くの相手に告知できます。FAXは読み飛ばされにくい一方、文字やレイアウトが白黒で表示されるのでシンプルに作成することが重要です。
DM・FAXどちらで対応する場合も、興味を持った顧客がすぐにアクションを起こせるようにすることがポイントです。セミナー専用のLPや申し込みフォームに簡単にアクセスできるように、QRコードを設置するようにしましょう。
代行会社に依頼する
その他の手段として、前述したさまざまな手段をまとめて代行会社へ依頼する方法もあります。自社のリソースをかけずに集客できる点と、企業のテレアポやメールリスト管理などをプロが担うため、ノウハウ不足を補える点がメリットです。
価格や対応範囲については、代行会社によってさまざまですが、予算にあわせて成果報酬や固定報酬などパターンを選択でき、セミナー開催に必要な集客施策をスムーズに進められます。また、企画や広告の戦略設計まで細かく支援してくれるサービスもあるので、これからセミナー集客をはじめる会社でも安心です。
セミナー告知ができるおすすめのサービス
セミナー告知ができるおすすめのサイトをいくつかご紹介します。アプローチできる層や料金形態などは、サイトによってさまざまなので、自社の目的・ターゲット層にあったサイトを選択するようにしましょう。
BtoBのセミナー集客なら「bizocean」

「bizocean」は、ビジネス書式・テンプレートを提供する会員数350万人を超えるビジネス書式サイトです。そのためBtoBをターゲットとしてセミナー集客を行う場合に相性の良いサイトです。
成果報酬型でセミナー情報掲載が可能なため、低リスクで施策を実施できます。また、セミナー集客だけではなく、「メール広告」や「インフィードバナー広告」など、BtoBに特化した広告メニューが多数用意されているので、幅広い面で集客を強化したい場合に特におすすめです。
多くのユーザーにリーチするなら「Peatix(ピーティックス)」

「ピーティックス」は、日本最大級のイベント・コミュニティプラットフォームです。年間イベント参加者数520万人と多くのユーザーが利用しているプラットフォームのため、リーチ数が期待できます。
有料チケットとして掲載する場合を除けば、無料で掲載できるので、まずは試してみるのがおすすめです。
さらに成果をだしたい方向けに、法人向けセミナー集客広告サービスが用意されており、「メール告知」や「サイト内での露出強化」などが可能です。
SEOに強い告知サイトなら「こくちーずプロ」

「こくちーずプロ」は、個人から法人まで幅広いジャンルで告知が可能なイベント支援サービスです。
「東京 セミナー」「起業 セミナー」「マーケティング セミナー」などのキーワードで上位表示※されているため、自然検索で流入してきたユーザーにも、認知してもらえる可能性が高いです。
- 2025年4月時点
広告掲載プランも用意されているため、成果報酬による「リード獲得」、ページ内の目立つ箇所での「バナー訴求」などが可能です。
セミナー集客を成功させるポイント
セミナーでの集客を最大化させるためには、さまざまな工夫が大切です。以下をポイントに戦略設計を練り、アウトプットするようにしましょう。
セミナーの目的やターゲットを設定
セミナーを開催する前に、目的とターゲットをしっかり設定し、告知やマーケティング施策をブレなく進められるようにしましょう。
目的としては
- 製品やサービスのプロモーション
- 見込み顧客の育成
- ユーザー会限定の勉強会
などが挙げられます。目的にあわせてターゲットを設定し、どういった層にアプローチすべきかを明確化しましょう。
また、その際に目的を踏まえて、セミナー参加者数の目標を設定することも大切です。仮に、最終ゴールを製品やサービスの受注とした場合は、「受注目標数」から「受注率」や「商談化率」などを基に逆算し、セミナー申し込み数を設定することで、必要なリーチ数も具体的に算出することができるので、適切な手法選択にも繋げることが可能です。
タイトルや概要で「メリット・ベネフィット」を分かりやすく伝える
タイトルや概要でメリット・ベネフィットを分かりやすく提示することで、セミナーの魅力が一気にアップします。ターゲットに想定される課題を具体的に挙げ、参加で得られる成果を示すことが大切です。単にメリットを伝えるだけではなく、セミナーを受講することで得られる利益・便益(ベネフィット)を具体的に伝えることで、興味・関心度を高めることができます。
セミナー専用のページやLPを作成
セミナー専用のLPを作成することで、ユーザーは求める情報だけを得ることができるので、Webでの集客効率を高めることができます。開催日時や概要、参加費などの基本情報に加え、得られる効果やメリットも分かりやすくまとめましょう。また、講師情報も詳しく載せることで信頼度を高められます。
どういったLPを作成すべきかは、以下記事で細かく解説しています。あわせてご確認ください。

遅くとも30日前にはセミナーの告知を開始する
単発での実施の場合は特に、せっかく興味を持ってくれたとしても告知が遅いことが原因で都合がつかず、機会損失を生む可能性があります。セミナーの企画段階で、集客施策も準備を開始し、スムーズに告知に移れるようにしましょう。目安として45日前、遅くとも30日前にはじめるのがおすすめです。
集客期間やターゲットにあった手法を選定する
SNSや広告、メディア掲載で集客を行う場合は、ターゲットに沿った面を選定できているかを確認しましょう。たとえば、若年層がメインターゲットの場合は、TikTokやInstagramなどを活用した情報拡散が効果的です。特定業界に向けた講座なら業界誌や関連ポータルを使うと効率的に案内できます。
また、集客にあてられる期間にあわせて手法を選択することが大切です。例えば、開催期間までの日数が少ない場合は、一度で多数にリーチできるメルマガ配信やポータル掲載がおすすめです。初めてリスティング広告などの運用型広告で訴求を行う場合は、費用さえかければすぐに多くのユーザーにリーチ自体は可能ですが、最適化期間が足らず十分な成果が出せない可能性があります。
ターゲットと期間を明確にし、最適なチャネルを選ぶことで余計なコストを抑えながら多くの人にリーチできるようにしましょう。
参加特典をつける
セミナーに参加特典を設けると、申し込み意欲が高まりやすいです。アンケート回答者に資料を配布したり、限定公開のオンデマンド配信を行ったりする方法などが考えられます。くわえて「先着順」や「期間限定」などの条件を設定することで、申し込み率の向上に繋がるケースもあるので、あわせて検討するようにしましょう。
MAツールを活用する
MAツール(マーケティングオートメーションツール)を導入すると、セミナー集客の効率をより高められます。MAツールとは、新規顧客獲得における一連のマーケティング施策を、管理・自動化・効率化することができるツールです。
セミナー集客においては、
- 告知メールを細かいセグメント条件で配信できる
- メールの件名や本文などのABテストを実施できる
- 配信したメールの効果(開封率・クリック率・申し込み率など)を細かく確認できる
- リマインドメールを申し込み者に送信
- セミナー参加後も継続的にアプローチできる
などが挙げられます。セミナー集客のためだけにMAツールを導入する際は割高となる可能性が高いですが、新規顧客獲得におけるマーケティング施策全体を強化したい場合には、MAツールの導入がおすすめです。
トライベックでは、MA「XD.GROWTH」を提供しておりますので、MAの導入を検討されている方はご確認ください。
見込み顧客・会員を育てるMA×CRM XD.GROWTH(クロスディーグロース)
リマインドメールで参加率を向上
集客して終わりではなく、しっかり当日参加してもらえるようにリマインドを実施しましょう。
リマインドメールの内容はシンプルで分かりやすい内容で送るのが大切です。また、セミナー1週間前・前日・当日と複数回送るようにしましょう。実際の文章や、その他ポイントについては、以下記事で紹介しているのであわせてご確認ください。

まとめ|自社にあった手法でセミナー集客を
本記事ではセミナー集客の方法・ポイントをご紹介しました。手法は多岐にわたり、効果もセミナーの内容によってさまざまです。余裕をもって施策を検討し、継続的にセミナーを実施する場合は、PDCAを回しながら集客を行うようにしましょう。